2018年1月31日

当院では昨年話題になった歯科用器具の滅菌の問題のようなことはございません。

当院がいちばん大切に考えている「安心、安全な歯科医療」を提供するために重要な、滅菌機器をご紹介いたします。

開院の際のリニューアルでは、内装や診療台といった「見た目」だけでなく、新たに滅菌機器を入れ替えました。

写真はオートクレーブという、高圧の蒸気で診療に使う器具を滅菌する装置で、診療室の奥にあります。

従来の多くの歯科医院で使用されてきた滅菌装置は「クラスN」という種類の滅菌装置で、包装されていない固形物のみ滅菌が可能でした。

今回当院で導入したものは「クラスB」という種類の滅菌装置で、包装されているものでも、筒状のものでも滅菌（全ての微生物を死滅させる）が可能な最新の装置です。

当院のように使用する器具を患者さんごとにパックしている場合や、口の中を吸う管のような筒状のものは、従来の機器では「本当の滅菌」ができないため、導入しました。

写真のように使用した器具は洗浄後、パックして滅菌します。診療時にパックを開けるまで、中の器具は滅菌状態が保たれます。

さらにもう１つ滅菌装置を導入しました。

この装置はハンドピース（治療に使うドリルのような機械）などを機械の内部・外部の洗浄から注油まで行う装置です。
治療に使用したハンドピースには、その前に治療した患者さんの唾液・血液・細菌やウイルスが中にも外にも付着しており、必ず滅菌（全ての微生物を死滅させること）を行う必要があります。この装置を使えば、人手を使わず、わずかな時間で内部までしっかり洗浄・滅菌ができます。

滅菌後は清潔な状態で保管し、「本当の滅菌」をした器具で治療を受けて頂くことができます。

どちらも高価な機械で、導入にも、使用・維持するにもかなりのコストがかかるのですが、安心と安全には代えられません。

歯科治療での器具の滅菌状態や院内感染に不安のある方も、どうぞ安心してご来院ください。

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